小さな拠点づくり

(講演する長濱県立大学教授)

秋田県山村・過疎地域振興協議会の総会研修会が開かれた。

総会後の研修会は秋田県立大学の長濱教授から「これからの秋田の農業・農山村のあり方について」と題して講演をいただいた。

アメリカ大統領選以降急速にグローバル化が話題となっているなかで、グローバル化とローカル化も考え方として大事ではないかと言った視点での話があったように感じた。

教授は秋田の農業を大学から変えて欲しいと要請されて秋田県立大学に赴任して11年になるが、まだ具体的な成果をだすことが出来ていない。

学生に対してもいろいろと指導しているがなかなか成果ともなっていない。少なくとも卒業まではせめて、自然環境は厳しいが秋田は食事がおいしい、農作物が旨いと思わせるような学生にしたい。と率直に話しておられた。

県内から県立大学に進学する学生に対する制度適用の検討、社会人になってからの再研修制度、推薦制度等でも検討の必要性も講演後に話し合ったところでした。

現実問題としてわが村でも、奨学金制度等で他にないくらいの優遇制度を採ってきたが、大学から村に帰ってくる学生はほとんどおらない。

それはそれとして社会に有為な人材を輩出しているからよしとしてきたが、これで良いのだろうか?と最近忸怩たる思いでいるのも事実である。

講師の話の中でも、こうした話題ともなった。秋田県内の事情であることも指摘されていた。

検討の必要があるようにも感じた。

この他にもいろいろと考えさせられる課題が多くあった。

森林環境税創設本格化

(税制創設を二階自民党幹事長に要請)

(小坂林野庁計画課長の説明)

森林環境税の創設に向けて和歌山県の中山町長が呼び掛け始めて24年!ついに今年の年末の税制創設に向けていよいよ最終段階に入った。

当初は産業界や関係する省庁、地方自治体などに関係することからほとんどむりであったようだ。

それは、今回二階自民党幹事長に要請活動しているなかで、「ふん、そんな税制なんかできるわけがない!」と鼻でせせら笑いされていたねー!良くもここまで諦めず粘り強く頑張った。それは創設連盟の運動の成果であり、後は議員たちにも私から言っておくよ!解散もあるかもしれないからね!と言っておくよ!」と確約、ニヤリ!

新たな税制創設はほとんど無理と言われた課題もいよいよ本格的になった。懇談会にも税制会長、自民党幹事長代理、等そうそうたる先生方も出席してくださり多いに意気が上がった。

具体的には、国税か地方税か?その税制の目的、県税との調整など総務省が中心になってまとめることになりそうですが、林野庁はその税制目的などをしっかりとまとめることになりそうに感じた。一つの税制を完成させるには大変な調整審査や議論の必要性を改めて感じたところでした。

我々もこの連盟に加入した当初は、海のものとも山のものともとらえどころのないくらいに困惑していたがやっとここまで来たなといった感じでした。

連盟の加入率がまだ低く、秋田県も58%で今後具体的に連盟加入を呼び掛けていかなければならないと思っている。

これが、力になり、知事に対しても強く要請活動していくことを連盟としても確認することとした。

森林簿作成、林地台帳の整備等県にも積極的に関わってもらわなければならないことでもあり、是非要請したい。

成瀬ダムと雄物川河川改修要望

(東京湾の夕暮れは霞んでいた)

(成瀬ダム工事現場)

県南の雄物川河川改修や成瀬ダム、道路整備等の六つの整備期成同盟会が合同で中央要望活動を実施した。

単独の整備同盟会が個別に要望活動をすることなく、まとまって要望するようになって10年以上にもなる。

今年も湯沢河川国道事務所、成瀬ダム工事事務所、東北地方整備局に要望したのに続き今日明日の二日間東京での政府、国会議員に要望した。

官房長官、国会議員に今日要望し、明日は国土交通省や財務省に要望することにしている。

これからは、いろんな団体の要望活動をすることになるのて内容の濃い要望活動をしたい。

山振連盟理事会

(中谷連盟会長の挨拶)

午前中は全国山村振興連盟の理事会に出席。

中谷会長から連盟の理事に新たに吉野正芳衆院議員、篠原孝議員に参加して貰ったことで与野党問わず山村振興の発展のため協力していただくことになったこと。更に人口急減対策のための議員立法化を国会に提案しており、議員立法は全党提案であることから一つだけまだ理解いただいていないが何とか了解いただくようにしたいとのことであった。山村地域のためにも人口急減対策には重要でありなぜ反対するのか私たちには理解できない!

理事会ではこの他、農地転用が規制が厳しく若者が住宅を建てたいが規制のため都市に出てしまうことで人口減少が進んでいる実態もあり対応を求めること、森林環境譲与税の算定の問題点が指摘され宮城県議会では見直しを求める決議がなされたとのことがあったが、制度化されたばかりでこれを直ちに見直しすることにはかなり課題があるものと感じているとの林野庁からの答弁もあった。

一方鳥獣被害対策としてのイノシシ等のジビエ対応として冷凍車事業も交付金対象となることが担当室長から聞くことが出来たので、県を通じて照会することとした。

わが村にも相当のイノシシが入っているとの情報もあり対応をしっかりしなければならないのでないかと検討の必要性を感じている。

今回も色々な情報を得た理事会であった。

財務省、国交省要望

(太田財務省主計局長、主計官に要望)

(塚原国交省水管理・国土保全局長に要望)

朝から塚原国土交通省水管理・国土保全局長に成瀬ダム事業を要望し、秋田県南地域の道路整備について池田道路局長の要望した。終わって、財務省では太田主計局長と主計官に要望しコメントをいただいた。麻野忙しい時間帯であったので大急ぎであったが国会議員の紹介もあり内容の濃い要望活動であった。

歩いた歩数は15,000歩を越えていた。

酷暑の東京

(自民党本部の日の丸がはためいています!)

今日は国会の開会、令和に入っての国会の開会。開会では新天皇のお言葉がありました。

議員会館を回っていると、散会したモーニング姿や正装した国会議員が次々と議員会館に戻って来ておりました。

先日の要望会での対応のお礼に回ったわけですが、秋にはまた色々な要請活動がありますのでご指導頂くようにお願いしたところでした。

関係する団体にも寄りながら色々とお話しを伺って参りました。

棚田法案、ジビエ事業、人工急減対策などにも関心があり今後も具体的な取り組みと対応を考えて参りたいところです。